何故Webコミックにはビューワがあるか

Webコミックが普及しだした昨今ですが、どこの出版社もビューワが必要だったりします。(不要なのはコミホリぐらい)
ビューワは先読み、拡大縮小、フルスクリーン拡大機能とあるので便利は便利なのですが出版社毎に異なっています。
講談社(モーニングツー)、ワニブックスWebコミックガム)はT-Timeで、小学館クラブサンデー)、スクエニガンガンONLINE)、ソフトバンク(FlexComix)はDOR双葉社Webコミックハイ!)はプラグインフリー


実際使ってみたら判ると思いますが、インストールの手間や動作の軽さを含めた使いやすさ全般を比べてみるなら
プラグインフリー>(超えられない壁)>T-Time>DOR
じゃないでしょうか。


インストールは一度すれば良いんですが、それを嫌う人ってのは多いですからね。


コミック誌のWeb無料公開は肯定派6割、アイシェア調査 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090616_294176.html

一方、「どちらかというと良くないと思う」(27.4%)、「とてもよくないと思う」(12.5%)といった否定派は合計39.8%だった。その理由としては、プラグインのインストールが面倒」といった設定方法への意見や、(後略)


では何故使いやすいプラグインフリーのが普及しないのかと言えば、恐らくはPrintScreenでキャプチャできるからでしょう。
PCに詳しい人なら「そんなアホな」と思われるかも知れませんが、以前それ関係の人に聞いた限りではその可能性は高いです。
実際問題、クリップボードに新規コピーできない機能を噛ませる為だけにビューワを選択しているとしか思えません。
お陰でブラウザへの環境依存が大きく読めない人がかなり居るのですが、出版社のお偉いさんは何よりもPrintScreenを出来ないようにしたいみたいです。
実際はWinShotで簡単に保存できるんですけどね。


何で出版社のお偉いさんがPrintScreenで保存できることを嫌がるかと言えば

  1. 単行本が売れなくなると思っている
  2. 保存した画像で商売する人が出てくると思っている
  3. 著作権者への配慮

大体この当たりだと思います。
単行本が売れなくなると思っている人は結構居そうです。モーニングツーが売れたことを考えると微妙な理論だとは思いますが判らなくもないです。
保存した画像で商売ってのは案外いるもんで、昔は同人でさえWebサイトに載せてた漫画(Go To Heart!!とか)が転載されて色々とあったことを考えると懸念したくなるのも判ります。特に海外だと勝手に翻訳されて出版されても手が届かないですからね。
著作権者への配慮も多少はあるかな、と思いますが原因としては小さいような気がします。


いやー、この手の動きはmp3はコピーされるからと複雑な著作権保護機能を搭載したソニー製のが全然売れずに一気にiPodに市場を掻っ攫われた時を見ているようですね。
ぶっちゃけ非常にアホらしいです。
普及させる時は顧客への敷居を可能な限り下げるのが一番重要な課題だと思うんですけどねー


このままだとiPodの時みたいにそのうち何某かの黒船に蹂躙されるんじゃなかろうか。