深く静かに進行していた漫画雑誌の電子書籍化

漫画雑誌の電子書籍化には二つのアプローチがあります。すなわち、

  1. 0から始めるWeb媒体の出版社による漫画サイト
  1. 既存の漫画雑誌の電子書籍


前者だとガンガンONLINECOMICメテオを始めかなりの数が出来ていますが、マイナーなトコは存在すら知られてないのもチラホラと… ちなみにガンガンONLINEスマホアプリが出てましてこちらはスマホで見やすいように入り口を作っている形ですね。
また栄枯盛衰も激しく、ワンパンマンのお陰でとなりのヤングジャンプ知名度を上げたのに比べてファミ通コミッククリアは最近かなり落ち目だし、コミックSEEDとか黎明期を支えた所は移籍に吸収合併を繰り返してWEBコミックアクションという元の形がない状態に。
中にはコミック ラッシュのように紙の媒体から有料のWeb漫画サイトに移行したサイトもありますが、大抵は不評で衰退していきます。Web漫画サイトは基本無料じゃないと立ち行きません。まぁ、スマホアプリも出てるみたいなんで、そちらは障壁は薄そうだけど知名度はどこまであるんでしょうか…


そして後者の場合はニコニコ静画 (電子書籍)あたりが初期から進めてきましたね。無料コンテンツで立ち読み的に読んでもらったりとやってますが、KADOKAWAはズッポリな印象です。
他にもpixivもpixivコミックとして一部雑誌と提携して一部作品のバックナンバーを読むことが出来るようになってますが、こちらも基本無料ですし、両方ともアプリが出てます。問題は無料の場合は最新号が読める訳ではないということでしょうね。基本バックナンバーです。


有料で読ませるようにしている急先鋒はやはり講談社週刊Dモーニングでしょう。今まで講談社は有料Webコンテンツもあったと思うんですが、それほど上手く行ってなかった印象でした。それに比べてDモーニングはまずiPhoneに対応させて最新号を紙の発売と同時に出すというのは秀逸でした。朝の通勤時に読むのに最適なチョイスです。
その後、アフタヌーン電子書籍化が出ましたがこちらは専用アプリではなくKindle等の既存の流通フォーマットに乗せた形になります。ですが、最新号が全国どこでも発売日の0時に買えるというのは便利です。流石にDモーニングみたいに目次から飛ぶ機能はKindleにはないので、そのうちDアフタヌーンとか出ないかな、と期待。というかDモーニングの有料追加オプションでイブニングも読めるようにならないかな。

実は本日未明アフタヌーンを買おうとKindleで検索してた時に気付いたんですが、他の雑誌もKindle化されてるんですね。取り敢えず月刊スピリッツコミックハイ!は見つかりました。


両方ともバックナンバーで最新号は読めないんですけど、100円や0円と安いのが良いですね。自炊の手間を考えたらバックナンバーをKindleで買うというのも有りかも…


取り敢えずWebから始まった媒体はまず読者に見てもらうことが必要な為に無料が前提になっちゃっているのに対して、既に読者を得ている紙の漫画雑誌の方は発売日即日配信が可能なら有料も全然有りだと思います。


でも実は有料で雑誌の電子書籍化って前からあって、DMMが阿吽とかのエロ漫画雑誌のバックナンバーとか出してたんですよね。そう考えるとやはりエロジャンルというのはどこよりも先進的なのかもしれない…(笑