漫画家と学生の頃の勉強とSWITCHで鳥嶋和彦氏が言っていたこと


「漫画家に学生時代の勉強は必要か?」TLまとめ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/693579


発端は徒然チルドレンでお馴染みの若林稔弥さんの呟きです。


漫画家1000人は流石に無理だったので10人ほどのサンプルになりましたけど殆ど賛成でしたね。まぁ、無いよりはあった方が便利だし。というか学生の頃の勉強の大事さとかは「ドラゴン桜」を読んだ方が判りやすいと思います。
全くの余談ですが、徒然チルドレンの漫画が講談社から単行本になって来月発売予定らしいですね、おめでとうございます。




さて、学校の勉強の必要性とはちょっと違いますが、ジャンプ作家になるには小学生の時に何を頑張れば良いのかはDr.マシリトこと鳥嶋和彦氏が先日NHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」で語ってました。


鳥嶋氏によると

  • 国語を勉強しよう

漫画の台詞は全部国語(日本語)だから。漫画家さんたちってみんな文章が上手い。

  • 友達をいっぱいつくろう

友達が多い、つまりいろんな人がいることがわかっているということが重要。

  • 体を丈夫にしよう

週刊連載は本当に大変。体力勝負。


絵なんて描いてれば上手くなる。後からでもなんとでもなる。でも、この3つは大きくなった後からだと難しい。


と、小学生に向けた話とはいえ、その通りだなあ、と思わせられました。
ちなみにこの番組内で鳥嶋氏は他にも色々と面白い話が出てて面白かったです。
曰く、

  • アンケート主義で有名なジャンプ。新人で入った直後に先輩に言われて最新号のジャンプで自分が面白かった順に順位をつけたらアンケート結果の順位と全くの逆で衝撃を受けた。
  • Dr.スランプ鳥山明は少年漫画なのに女の子ばかり描くのは嫌で当初アラレちゃんの登場は1話限りの予定だった。
  • 鳥嶋氏はアラレちゃんの魅力を感じ取っていたので、女の子が主人公の読み切り「ギャル刑事トマト」のアンケート結果が良ければアラレちゃんを主人公にしようと賭けをして、それに勝った。


と、鳥山明関連の話が多かったけど、ジャンプ自体の話も幾つか。

  • ジャンプがマガジンに発行部数を抜かれた時に編集部員に言った事は「マガジンは見なくて良い。マガジンはライバルじゃない。ライバルはジャンプだ」
  • 同じ作家が違う作品を描いてもタイトルが変わっても中身は変わらない。子供にはそれがバレてしまう。


ここらへんはサンデー編集部は耳が痛そうだなぁ、と思いました。(最近は新陳代謝が進んできたようですが…)



話が逸れましたが、面白い漫画を描くのに学歴は関係ないと思いますけど、勉強をし続ける姿勢は必要あると思います。ぶっちゃけ漫画家じゃなくてもどの職業でも同じでしょう。個人的には藤島康介先生の発言が真理だと思います。


頭空っぽの方が夢は詰め込めるけど、イコール学校の勉強が不要とはならないでしょう。羽海野チカクラスの天才なら別なんでしょうけどね…