この素晴らしい法治国家に祝福を! 〜渡世の義理に爆裂を〜

小説家になろう講座」の名称、差し止め求めた理由は 「小説家になろう」運営元に聞く - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/22/news124.html

「名称の使用について正当性を主張して講座の名称を維持されるか、当社からの要請を受容して頂くかは先方の判断に委ねざるを得ないものであり、当社は先方の判断に回答を行なう立場にはない。講座の名称について先方がご自身でご判断されたものとして、当社はその意向を尊重する」


小説家になろうを運営しているヒナプロジェクトが山形で毎年開催している講座名が商標登録した「小説家になろう」と同じ名前なので名称の使用差し止め請求をしたところ思いの外話題に。
その要求自体は法律に則ったものであり何の違法性もないですし、要請された側も新名称に変えて商標登録して再スタートするらしいので丸く収まったかと思うのですが、

  • ヒナプロジェクトの企業イメージがダウン
  • 19年も前に先行しているんだから敬意をはらえよ。
  • ははは、ニュースになったのか。こっちのほうが先だってのに、ケチくせえ真似しやがって。


と外野や一部当事者から非難轟々なわけです。
ただ、法律的には全く問題ないですし*1、ヒナプロジェクト側も上記の回答から考えると先使用権の主張があったら普通に法律に則した対応をしそうです。
日本は(実態はどうあれ)法治国家なわけですから、法律に則った対応をするのが当然ですし、例外対応をするのは非常にコストが掛かるので全てに四角四面な対応をするのも当然だと思います。
本当にね、例外対応ってのは面倒なことこの上ないんだけど、現場のことを何も分かってないおっさん上司が義理があるからとかで仕事受けてきて現場の人間が忙殺されるわけなんですよ。そんな無茶を言うくせにちょっとでもミスがあったら烈火のごとく怒るし、そもそもそんなに義理があるならお前がやれよと小一時間(ry


えー、話を戻しますがヒナプロジェクトは今まで内部に対してもかなりルールに厳格というか四角四面でドライな対応をしています。
まず、利用規約に反したアカウントはたとえヒナプロジェクトも協賛した賞を受賞して商業作家デビューした相手だろうとBAN


スコ速@ネット小説まとめ 『魔王が地上では救世主になっている理由』や『最強勇者の弟子育成計画』で有名な栖原依夢先生、小説家になろうのアカウントをBANされる



最近だと何度も共同で賞を運営してきたオーバーラップ文庫から来月書籍化される作品であろうとも作中でとある歌詞を替え歌で使った規約違反のせいかBAN


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兎にも角にも、ヒナプロジェクトは扱っているモノの関係上、昔から法律や利用規約といったルールには非常に厳格に対応してきているんですよね。
ただ、講座に参加されていた作家さん側は未だに義理と人情という前時代的なモノで仕事が回っているのか、こういった四角四面な対応は受け入れがたいのでしょうか、今回の騒動では批判的な人が多い印象ですねー…
友人付き合いならともかくビジネスなんだから法律に則した対応して何が悪いんだろう… ルールに厳格な欧米人じゃなくて日本人なんだから義理と人情のヤクザ理論でビジネスをしろということなのでしょうか…


ヒナプロジェクト側に非があるとすれば、


の二点だと思います。
前者に関しては上記の記事によると知らなかったらしいので、単に調査不足だっただけな気がします。そういった意味ではワキが甘いなぁ、と思います。
後者に関してはヒナプロジェクトは元々大学生の友人グループから始まったことから考えると仕方ないかな、という気持ちもあります。*2
学生時代に友人と趣味的な感じで始めたから適当に名前を付けてしまったというのはAppleの例を見てもわかりますしね。

今回の結論

  • ヒナプロジェクトは昔から内部にも外部にもルールに非常に厳格で四角四面な対応をする。
  • 渡世の義理とかいうヤクザ理論で例外対応を押し付けてくる者には爆裂魔法を撃ち込みたい(私怨


以上です。