はじめてのママレードサンド

前置き

GW前にtwitter上で魔王×勇者を知ったせいで仕事をサボって一気に読破し、GW中に会った影響力の高そうな人たちに積極的に勧め読んで貰い、オフラインでの宣伝活動も一段落したのでオンラインでも宣伝活動することにします。

ママレードサンド(橙乃ままれ)氏の著作一覧

//maouyusya2828.web.fc2.com/" target="_blank" title="魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト">魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト:完結済み。13スレに及ぶ分量。1スレ2時間が目安。基本会話文でのみ構成。
//blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1305433.html" target="_blank" title="【SS宝庫】みんなの暇つぶし(ノ^^)八(^^ )ノ:黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」">【SS宝庫】みんなの暇つぶし(ノ^^)八(^^ )ノ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」:完結済み。7スレ分。中編。ラノベ1冊くらいの分量。会話分形式。
//ncode.syosetu.com/n8725k/" target="_blank" title="ログ・ホライズン">ログ・ホライズン橙乃ままれ名義):現在進行形。2010/05/11現在、ラノベ3冊分くらいの分量。文体は比較的ラノベのそれに近い。

取りあえず私が確認している限りこの3作品だけなんですが、他にもあったら教えて欲しいです。というかもっと読みたいのであるんなら是非教えてください。

作品の概要と紹介

■The over side of that hill.〜魔王と勇者の物語〜

オーソドックスな剣と魔法のファンタジー世界が舞台ながら、魔王の専門は経済学という奇抜な設定でスタートする物語です。
勇者と相互所有契約し、魔王の持つオーバーテクノロジーな知識により農学、教育学、軍学、土木技術等を人間世界にもたらすことにより概念の促進を図り、戦争がなくても平和がもたらされる世の中を作ろうと画策する魔王が主人公にしてヒロインです。しかも巨乳。
魔王が主人公とはいえ、物語が進む毎に群像劇の様相を呈し、終盤では壮大な伏線の回収まで行っており、話の構成力も舌を巻いてしまう高さがあります。
勿論ラブコメとしての面白さや萌えに関しても十二分に発揮してくれます。


世界観は「ドラゴンクエスト」を下敷きに、オーバーテクノロジーの導入での治世の促進は「うたわれるもの」を彷彿とさせられましたが、貨幣や経済戦争のくだりは「狼と香辛料」に近い印象を受けましたね。


でもこの物語が見せてくれた「あの丘の向こう側」は今までどの作品でも見たことのない素晴らしいものでした。


■KUROKAMI MONOGATARI.〜時を超えた恋物語

主人公である大学生の男が死んだ祖父の納屋にある長びつに入ったら平安時代に飛んでしまい、そこで出会った14歳の黒髪娘に色々教えちゃう物語。
14歳で行き遅れな時代、勉学一筋の黒髪娘さんが主人公の男との逢瀬を経て変わっていき、恋を知るという話なんだけど黒髪娘がめちゃめちゃ萌える!


中編くらいの分量なので手始めに読むには丁度良い作品。
前作同様、和歌など専門的な設定を上手く物語に取り入れているので作者の妙手もよく伝わる面白さがあります。


■ログ・ホライゾン

巨大MMO(エルダー・テイル)をプレイしていた約三万の日本人が、その世界に召喚されてしまってから始まる物語です。
ゲームなのか異世界なのか、謎が深まるばかりの現状を主人公のシロエがサバイバルを開始することから始まります。
世界の謎、旧友との絆、旧知のギルドとの友好、街の治安の腹黒な抜本的解決策と見所満載な面白さです。


まず、MMOの世界に突入というのが「ソードアート・オンライン」に近いと思わせますが、第二期を読むとその隠されていた面白さが見えてきて興奮してしまいます。
やはり面白さの本質は今までの作品とブレてないと感じさせてくれます。


会話文でのみ構成される前作までと違い、本作は地の文も多く、所謂ラノベっぽい作風なのでラノベに慣れた人はこちらを先ず読むのをお勧めします。
完結済みでないのでかなり悶々とさせられることになりますが。(笑

今後どうなっていくのか。

ママレードサンド(橙乃ままれ)氏の作品は面白いです。間違いなく。


今後メジャーになるかと問われれば、間違いなくメジャーになると思います。
今はまだネットの片隅でしか盛り上がってないですが、「月姫」も発表当時は2ch葉鍵スレを間借りして小さく盛り上がってたし、「ひぐらしのなく頃に」も初期はテキストサイトやニュースサイトで盛り上がってただけでしたが、そこから一気に作品の魅力でメジャーへと駆け上がっていく様は鮮明に記憶しています。
近年では「メルト」をニコ動で聞き、その後「恋は戦争」が発表されてからsupercellの実力を確信し、そこからの加速的なメジャーへの道程をリアルタイムで見ましたが、恐らくこのママレードサンド(橙乃ままれ)氏の作品も同じ興奮を味合わせてくれるものと確信しています。


「ログ・ホライゾン」は少々の手直しをすればラノベで刊行も出来そうですが、他の二作品は少々ハードルが高そうに感じますし、そもそも漫画の方が描きやすいんじゃないかな、とも思えます。
ただこのご時世、そのまま紙媒体になるのか電子書籍になるのかは判りませんが書籍化の流れもあるので*1何かしらの媒体での商業化は近いと思われます。


という訳なので、読むなら今だ!