ここ最近Web小説を書籍化しているレーベルの傾向と対策
阿部正行[書籍化の重要なお知らせ]
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/246199/blogkey/633298/
こちらで投稿しています『強くてニューサーガ』ですが現在書籍化で動いております。
出版はアルファポリスさんからになっております。
予想してたわー
「強くてニューサーガ」が書籍化するのを予想してたわー
続々と「小説家になろう」から書籍化作品が登場! - フラン☆Skin はてな支店
自分の先見の明が怖い。
しかしアルファポリスですか。悪くはないけど手堅いというか。
エンターブレインもそうですけど、版型が大きいから書店によってはラノベ売り場とはまた全然違ったところに配置してたりするんですよね。
客層が違うのかもしれませんけど、部数的にはどんだけ売れているんでしょうか…
ゲートはシリーズ累計で50万部突破らしいけど、コミックまで入ってるのかな?
はぐれっち[第7回HJ文庫大賞の金賞を受賞しました!]
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/160125/blogkey/635692/
というわけで金賞を受賞いたしました。応援ありがとうございます。
大賞から銀賞までの受賞作は夏ごろに出版らしいですので「姉ちゃんは中二病」も書籍化することになりそうです。
大魔王が倒せないシリーズのはぐれっちさんが受賞か! めでたい!
って賞取ったの「姉ちゃんは中二病」の方かよ!
こちらは自分で応募されての受賞なのでAWやダンまちと同じですね。応募したことは活動報告を読んで知ってましたけどまさか受賞されるとは。
丁度良いので、ここ最近Web小説を書籍化しているレーベルと傾向なんぞを独断と偏見でつらつらと。
電撃文庫
作品:SAO,AW,魔法科高校の劣等生
言わずと知れたラノベレーベルの最大手。
基本的に作家が賞に応募して、そこから受賞や拾い上げてきた作品のみ。
SAO、AWはアニメ化済みで魔法科高校の劣等生もコミカライズが2本進行中。
ハードルは高いが、レーベル効果でファン層が大きく拡大されるのは間違いなし。
GA文庫
作品:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
ラノベレーベルで角川グループ以外では健闘しているレーベル。
ニャル子さんやのうりんとぶっ飛んだ方向の作品が多いけど、ダンまちは正統派作品。
作家が賞に応募して大賞受賞後に元がWeb小説だったことが編集部で判ったという流れ。
応募要項でWeb掲載作品でも可、というQ&Aがあるから比較的応募しやすい。
過去に「迷宮街クロニクル」も出版された事がある。
ヒーロー文庫
作品:理想のヒモ生活,ナイツ&マジック,竜殺しの過ごす日々,等
いきなり主婦の友社が参入して出来たラノベレーベル。
流石に資金力とノウハウがあるせいか平台での陳列及びイラストレーターの選び方が豪華。
「小説家になろう」の上位作品を清々しい程に掻っ攫っていくけど、そろそろ弾切れな予感…
かなりの量を改稿する傾向が多いんだけど、それが成功している気がする。特に「ナイツ&マジック」は予想以上に改稿され改良されていた。
メディアミックスとかは未知数。
エンターブレイン
作品:まおゆう魔王勇者,ログ・ホライズン,オーバーロード,ニンジャスレイヤー,死神を食べた少女,等
まおゆう魔王勇者の書籍化で先鞭をつけてから中国嫁日記をと、Web界の書籍化に注力してきたホビー書籍部のレーベル。
Web小説は既存ラノベに比べて版型が大きく作品も尖った所が多々ある作品ばかり。でも面白い。
まおゆう魔王勇者はコミカライズが各社で、アニメも放映中でログホラもNHKでアニメ化予定とメディアミックスも強い。
今後は「この世界がゲームだと俺だけが知っている」も書籍化予定。
「マニアックだけど面白い作品」を書籍化する傾向が強い。
アルファポリス
作品:ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり,アルカナオンライン,ワールド・カスタマイズ・クリエーター,等
古くから「小説家になろう」含めて広くWeb小説を募って書籍化してきた老舗。
昔からタイアップして賞に応募して貰ってそこから書籍化という流れが出来ていたけど、書籍化したらWeb版は必ずダイジェスト化するという弊害がある。
版型は割りと大きくて新書サイズでラノベと同じサイズのアルファポリス文庫がゲートで出来たけど続刊はまだ。
メディアミックスは自社のWebサイト上だけだったりと、割りと弱い印象。
フェザー文庫
作品:ウォルテニア戦記,等
林檎プロモーションという、沖縄くらいしかまともな販路がないマイナー出版社のレーベル。
イラストの使い方とか、枠にとらわれないと言えば聞こえは良いけど…
元の作品の出来はそれほど悪くないだけに残念さが半端ない。
フリーダムノベル
作品:フリーライフ,等
フェザー文庫から看板を掛け替えて新書サイズにしただけの林檎プロモーションのレーベル。
相変わらずよく分からないイラストレーターの選出方法な上にデザイナー不在で帯も適当…
かなり鬼門。
結論としては自分でラノベの賞に応募するのがやはり一番だと思います。
GA文庫やHJ文庫はWeb小説からの応募も受け付けているみたいですし、今後別のレーベルもQ&Aで明記していくのではないでしょうか。
また、書籍化の話が来てもすぐ飛びつかずに熟考してから結論を出した方が良いかと思います。
単に「本になって本屋に並んだのを見たい」とかだけならどこでも良いかもしれませんけど、「何を目標とするか」をまずは考えるべきかと思います。
「自分の作品のキャラをプロのイラストレーターに描いて貰いたい」ならヒーロー文庫は有りでしょうし、「メディアミックスして貰いたいなら」エンターブレインも有りでしょう。
どちらにしろ林檎プロモーションからのお誘いは辞退した方が懸命かと思います…