理不尽な孫の手[書籍化します]
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というわけで。
すでに気づいた方もいるかと思いますが、MFブックスさんの方から出させていただく事になりました。
特に何も問題なければ1月25日発売です。
既報の通り2013年11月現在、小説家になろうで累計ランキング1位の「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」がMFブックスで書籍化されることになりました。
MFブックスかー…
まぁ、先日の写真にこっそりMFブックスの本が映ってたので何となくそうかなー、とは思ってましたけど。
MFブックスは割りと売れてるけど、それはWeb小説ファンにであって、既存のラノベ読者とは余り読者層が被ってないっぽいから友人とかに勧めにくいんだよねー…
何しろ文庫サイズじゃないだけに本棚のスペースを結構取るんですよね、あの判型…(笑
それにイラストのトレンドがちょっと違ってるんですよね、普通のラノベと。
どう違うのかちょっと整理する為にWeb小説の書籍化実績のあるレーベル毎の特徴を自分なりにまとめてみました。
- 電撃文庫
- アクセル・ワールド:HIMA
- ソードアート・オンライン:abec
- 魔法科高校の劣等生:石田可奈
HIMAさんは電撃萌王で活躍していたイラストレーター、abecさんは元々人気の女子高生(笑)イラストレーター、石田可奈さんは俺妹でも参加されてたアニメーター
流石に最大手レーベルだけあって第一線の一流を引き抜くだけではなく、作品に合ったイラストレーターを見付けてくる感じ。
石田可奈さんを選んだ理由はアニメ化を視野に入れてる訳ではない、とか何とか当初インタビューで三木一馬さんが言ってたけど絶対嘘だよね、アレ。(笑
俺妹のアニメ化で手応え感じたんだろうなぁ… 次があるとすれば関口可奈味さんあたりでしょうか!
メディアミックスまで視野に入れて有名無名に関わらず最適なイラストレーターを起用するように思えます。流石は業界最大手の実力。
GA文庫は金があるのか無謀なのか超人気多忙イラストレーターを起用。
4巻が中々出なかったのはヤスダさんの担当作が今年軒並みアニメ化で全然時間取れなかったんだろうなぁ…
GA文庫は何だかんだで大御所引っ張って来てくれるから凄いです。
…大御所すぎるのが問題と言えば問題かも。
現在のラノベのトレンドに沿ったイラストレーターさんを選出してきたなぁ、という感触。
作品にも結構合ってるし有りじゃないでしょうか。
問題があるとすれば、既存のラノベっぽすぎて他の作品の中に埋もれそうという所かな。
- スーパーダッシュ文庫
- 暗号少女が解読できない:ぐらしおん
割りと今風なイラストだと思います。
というか、イラストを堪能する間もなく1巻打ち切りという方が印象的すぎて…
新人さん(?)だけど結構上手いし作品の傾向にも合致してて良かったです。
東方同人作家さんは絵が上手い人が多いからなー
新人さんだと色がついてない分、ネームバリューがないのがネック。
レーベルとしては新参なのに有名イラストレーターを多数起用しちゃう豪華っぷり。金があるのかしら。(←身も蓋もない意見
逆に言えば有名イラストレーターをメインに起用しているので、色が付いているとも言えてしまうのがネックと言えばネック。
まぁ、有名なだけあってハズレがないので安全牌と言えば安全牌だし、作家側としても嬉しいはず。
- アルファポリス
- レイン:MID
- ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり:Daisuke Izuka
- 強くてニューサーガ:布施龍太
- エデン:元村人
初期からWeb小説の書籍化をするレーベルなんだけど、ラノベらしいイラストレーターは全く起用しない傾向。
割りと濃い絵柄が多く、本の内容と乖離したイラストレーターを起用することも多い。
基本的に挿絵がないか少ないので情報量も少なくて読んでてもどかしい。
正直言ってイラストレーターには期待しない方が吉。
- アルファポリス文庫
- レイン:風間雷太
- ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり:黒獅子
流石に編集部もヒーロー文庫の成功を見てなのかラノベ業界におもねっているのか、ラノベっぽい装丁で出し直し。
イラストレーターも第一線で活躍する有名プロとは言わないけど、良い所を引き抜いてきている印象。
挿絵も普通にあるので非常にラノベっぽい。
問題があるとすれば、イラストと関係ないけど使用しているフォントの版組とかが素人っぽいことかな…
- MFブックス
- 盾の勇者の成り上がり:弥南せいら
- ライオットグラスパー 〜異世界でスキル盗ってます〜 :どっこい
- ネトオク男の楽しい異世界貿易:さざなみみぉ
イラストレーターは有名なプロじゃないし、同人出身だったりするけど割りと上手い人を起用。
流石にMF文庫Jでの人脈とノウハウがあるのか、中身の挿絵まできちんと仕上げてきている印象。
判型も一緒だし完全にアルファポリスの上位互換。
有名か無名か関係なく、作品に合わせて最適なイラストレーターをどこからともなく見つけてくる手腕が凄い。
というかニンジャスレイヤーに漫画家のわらいなくさんを引っ張ってくるとか、その発想はなかったでござるなレベル。
おそらくディープなファンが一番喜ぶレーベル。
問題があるとすれば濃すぎる所だけど、濃い所がレーベルのカラーでもありファンの多くが望んでいるんだよねぇ。
毎度のオチ担当。
劣悪な契約にデザイナーも不在という常識を覆す形態で刊行とか勇気があるというか、ただの蛮勇。
自費出版並みの罰ゲームが作者には待っているのだ…!