ライトノベルレーベル毎のネットでの試し読みの施策

ライトノベル展望:ネット発の小説が席巻 ネット評価と実売のギャップも - MANTANWEB(まんたんウェブ
http://mantan-web.jp/2015/01/03/20141230dog00m200048000c.html

田村さんは「ネットの評価と、実際の売れ行きとギャップがある作品もありますね。小説は個人の好みで評価が変わります。ネットの批評で購入を判断するのでなく、試し読みをするなどして判断してほしいですね」と話している。

これに対してのはてなブックマークコメントで以下のようなものがありました。

「試し読みするなどして判断してほしい」って言ってるが、じゃあシュリンクかけるのやめろと。電撃とか裏表紙にあらすじも載ってないから、判断基準が表紙タイトル作者名しかない。アニメ・ネット評以外で判断不能


あー、地方だと全然そんなことないんですけど首都圏の本屋だとラノベシュリンク掛かってることが多いみたいですね。うちの近所のTSUTAYAなんかだと立ち読み用に椅子まで常備されてるくらいなんですが…
それと電撃文庫は裏表紙にあらすじを載せないですよね、頑なに。電子書籍化の動きも非常に鈍いものがありますし、業界一位の驕りなんでしょうか。個人的には裏表紙にあらすじが載るのはデザインの最適解だと思うのですが。


とはいえ、ちゃんと電撃文庫もちゃんと試し読み出来るようにしてます。本屋にある小冊子もそうですが最近だとネットで試し読み出来るように頑張ってます。他のレーベルだとかなり昔から可能になっている所が多いので今更感が強いですが。
という訳で試し読み出来るトコへのリンク集を適当に作ってみました。ご活用下さい。

電撃文庫


各作品のページにある「立ち読みする」をクリックするとその本の試し読みが出来ます。
ただ、これはここ1年くらい前からやってるみたいで、それ以上昔の作品だと試し読みが出来ないみたいですね。

MF文庫J


各作品のページにある「立ち読み」をクリックするとその本の試し読みが出来ます。
ここ5年くらいの作品なら試し読みが可能みたいです。

富士見ファンタジア文庫


各作品のページにある「立ち読み」をクリックするとその本の試し読みが出来ます。
問題は立ち読み出来る作品が極端に少ないという事です。
TVアニメ化もされた東京レイヴンズですら不可能…

角川スニーカー文庫


基本的に試し読み出来ません。
ライトノベル 立ち読み | 角川書店 | KADOKAWAハルヒがあるくらいでしょうか。

ガガガ文庫


小学館の書籍ページの「ためし読み」で読むことが出来ます。
小学館がきちんとしてくれているみたいで、ここ5年くらいの作品はおおよそ読むことが出来るみたいです。

講談社ラノベ文庫


既刊案内なり特集ページなりにある「試し読み」から読むことが出来ます。
ただし読むにはブラウザにプラグインが必要です。

GA文庫


新刊/既刊情報や各シリーズの特設ページで試し読みが可能な場合があります。
ちなみに試し読みのフォーマットはPDFなので端末問わず可能です。
余談ですが、私は「のうりん」を1巻発売前の試し読みで知ってハマったクチです。

ヒーロー文庫

試し読み出来ません。
ですが、そもそも「小説家になろう」からの書籍化がメインなのでそちらで読めます。

オーバーラップ文庫


各作品のページにある「立ち読みをする」をクリックするとその本の試し読みが出来ます。
新しいレーベルだからか全て試し読みが可能です。



以上、主要なトコだけ挙げてみましたが割りと試し読み出来るようになっていることが判ると思います。
問題はそれが周知されていないことでしょうね。
紙の裏表紙か帯にでも試し読み出来るURLに飛ぶQRコードでも載せれば良いと思うんですけど、どうなんでしょうか。
難しいのかな?


あ、あと完全に余談だけど

「購入者の中心は、30〜40歳代のサラリーマンで、『スレイヤーズ』や『ロードス島戦記』を知っている世代。彼らはかつて、面白い作品をいち早く見つけるため、新人作家の新作でもまとめ買いする傾向にありました」

これは回答者が東京・秋葉原にある書店「書泉ブックタワー」の人だという前提を考えないとダメかと思います。あそこは30〜40歳代のサラリーマンが多かったし…
アニメイトやTSUTAYAでの売り場を見る限りラノベは中高生がかなり買っているのを見かけますしね。日本全国の年代別ライトノベル読者層の分布が知りたいですね。どっかの業界紙には載ってそうな気がしますが。