夏色キセキ

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「2012年TVアニメの一番の傑作は『TARI TARI』だな!」とtwitter上で主張していた私に大学時代の同期が「夏色キセキ」を強烈に薦めてきまして。わざわざ冬コミまで来て貸してくれたのをやっと見終わりました。


結論:良い青春アニメでした。


元々冒頭の数話は観てたんですが、麻雀しながらだったのでストーリーが全く頭に入ってこなくてですね…
というか放映当時薦めてきた別の友人が「このアニメは最高ですよ。何が最高って夏海の弟の名前が俺と一緒なんですよ! スフィアのみんなから俺の名前を呼ばれるわけですよ! デュフフ! これを最高と言わずして何と言おう!」という、作品の内容に全く触れない凄くどうでも良いノイズだけの情報しかくれなかったので全く食指が動かなかったという…
やはり作品を薦めるにあたってはきちんと情報を選別して渡さないとダメだなぁ、と身を知って思い知り、自戒の念を深めた次第であります。


まぁ、それはそれとして「夏色キセキ」の内容ですけど、幼馴染みの仲良しJC4人組の青春ストーリーが主題でしたけど、御石様が起こす不思議体験というスパイスが良かったですね。
幼馴染みの一人が引越しで疎遠になるのが分かってから、暗くなりがちな話の展開を御石様が起こしてくれる様々なキセキがトラブルを引き起こして、ドタバタコメディの要素を入ることで面白おかしく話が進んでいきながら、その根底には友情がしっかりと描かれているのが良かったです。


この作品も昨今増えてきたご当地アニメに分類され、下田という関東からだと小旅行で行ける距離感というのも良いですね。まぁ、私は行ったことないんですけど。というか幕末に出てきた港としてしか覚えてない…(ぇー
私に薦めた大学の同期は既に何度も下田に赴いているし、活性化の意味では多少なりとも効果はあったのではないでしょうか。
しかし行くとしたら初夏あたりが丁度良いのかも?


声優に関しては流石にスフィアを起用しただけあって華がある演技でしたね。あやひーマジ天使。ツンデレ金髪美人キャラでもあやひーの天使さは衰えるどころか輝く一方ですよ。
しかし戸松遥は相変わらず名演技というか、今までの既存のキャラが思い出せないキャラクター性を発揮していたなぁ。アスナやあなると同じ人とはちょっと思えないですわ…


作画に関しては途中怪しいトコもあったけど、充分及第点じゃないでしょうか。というか「TARI TARI」がおかしすぎただけかも…
問題は左さんのデザイン原案の名残が殆ど感じられなかった事かなぁ… 左さんのイラストが好きなだけにちょっと残念。


キャラクター的には同じ中学2年生でも大人びている子とそうでない子の差がちゃんと出ていてよかったですね。
個人的にはムードメーカーの優香がちょっとウザいと思える所が多々あったんだけど、11話で今まで自分が怠惰だったことを自覚し後悔して、オーディションで失敗したことを本気で落ち込むことで「あぁ、こういう失敗から学び、反省して成長していく所も青春だよなぁ」と感じて相殺されましたね。優香は良い子でした。そしてそんな落ち込んでいる優香を励ますみんなもマジで良い子。


青春モノ+ご当地アニメという意味では「TARI TARI」と同系統でしたけど、また違った面白さがある良い作品でした。
しかし大学時代にもレポートで頼りきっていたロベール氏に社会人になっても頼ることがあろうとは… 成長してないなぁ、私。(笑