今”漂流”モノが熱い?

気のせいかここ最近”漂流”モノの漫画が多いように思えます。
30年以上前に流行した「漂流教室」から何周回ってかのブーム到来?


■「エデンの檻」作者:山田恵庸

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山田 恵庸

講談社 2009-02-17
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週刊少年マガジン連載のおっぱいに定評がある作品です。
修学旅行からの帰りの飛行機が突然制御不能に陥り、どこかの島に不時着するもそこは地図にない島で、更に凶暴な絶滅動物が跋扈する所だった、という展開。
現代では落ちこぼれな主人公の仙石アキラが窮地で活躍するサバイバルモノで、1巻も発売されており結構好評のように思えます。


ちなみ作者の山田恵庸さんはこれが初めての漂流モノではなく、初めての連載作からして漂流モノです。

EX少年漂流 1 (1) (少年マガジンコミックス)EX少年漂流 1 (1) (少年マガジンコミックス)
山田 恵庸

講談社 2000-05
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夏休み最後の旅行にフェリーで出かけた少年たちに襲う巨大な津波。隕石の衝突? 歪んだ太陽を見た大人たちは壊れていき、少年たちのサバイバル生活が始まる的なお話。
結構読み応えがあってオススメな作品で当時マガスペで連載していた作品の中では一番好きな作品でした。
ちなみにこの頃に比べると凄く成長したなぁ、と感心することしきりです。
主におっぱいの描き方とか。


■「漂流ネットカフェ」作者:押見修造

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押見 修造

双葉社 2009-02-28
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仕事も順調、妻は初めての子供を妊娠中と順風満帆だけど、どこか物足りない主人公がフラリと入ったネットカフェでまさかの初恋の女性と遭遇。
そんな偶然な出会いに驚いたと思ったら、ネットカフェの外が湿地帯に…


そこで起こる暴力、殺人、レイプと青年誌らしい内容。
ドラマ化されるらしいけど漫画をそのままってのは難しいように思えるなぁ。


■「シャトゥーン 〜ヒグマの森〜」原作:増田俊也 作画:奥谷通教

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増田 俊也

集英社 2008-12-19
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ビジネスジャンプ連載の漂流、というのとはちょっと違うけどクローズドサークルという状況は同じ作品。
通信手段のない北海道の山奥で冬眠に失敗して飢えたヒグマに襲われるパニック&サバイバルモノ。
地上最強の肉食獣を相手に次々と喰われていく人間と、極限状態で顕在化する人のエゴ。
生きながら喰われていく姿は凄惨で子供が読んだらトラウマになる可能性が高いですね。


■「レッツ☆ラグーン」作者:岡崎武士

気がついたらそこは、無人島だった!
そして気がついたらそこは、別冊ヤンマガだった!
ヤンマガで読み切り→不定期連載に決まったと思ったら別冊ヤンマガ不定期連載になってた作品。
結構エロいです。


「精霊使い」の岡崎武士さんが描く漂流モノ。
どうも記憶があやふやな山田が漂着した島で脱出用の船を作っていると同級生の女の子が現れ、美少女との漂流生活が始まったという展開。
サバイバルよりも美少女と二人きりの生活、というドキドキに焦点が当たった作品。
続きが気になるんだけど、続きはいつ載るのか不明という…


■「自殺島」作者:森恒二

ホリランの次の作品は相変わらずダウナー系主人公なんだけど、今度は更に進んで自殺志願者。
常習的に自殺未遂を図っていた主人公が目覚めたのは見渡す限り水平線の絶海の孤島。
そしてそこには同じような男女が多数居て、中にはその場で自殺する者も。

自殺志願者の寄せ集めが他人に強制される死を拒絶する為に生きようとしていく様が描かれており、
これからどう話が推移していくのか目が離せないです。


■「冷たい校舎の時は止まる」原作:辻村深月 作画:新川直司

冷たい校舎の時は止まる 1 (1) (KCデラックス)冷たい校舎の時は止まる 1 (1) (KCデラックス)
新川 直司

講談社 2008-11-17
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月刊少年マガジン連載のメフィスト賞受賞作のコミカライズ。
大学受験を控えた8人が冬の学校で閉じこめられるという内容。
自殺したはずの友人が誰かが思い出せないという環境でのミステリーです。


■「ジパング」作者:かわぐちかいじ

ジパング 39 (39) (モーニングKC)ジパング 39 (39) (モーニングKC)
かわぐち かいじ

講談社 2009-02-23
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最近の作品ではないですけど、一応これも漂流と言えば漂流なので。
イージス艦に乗った海上自衛隊が艦ごと第二次世界大戦中にタイムスリップするという時間遡行型漂流モノ。
モーニング本誌で長期連載していたこの作品もクライマックスを迎えているので注目したいですね。
結局現代には戻れないままなんかなー


■「JIN-仁-」作者:村上もとか

JIN(仁) 第12巻 (12) (ジャンプコミックスデラックス)JIN(仁) 第12巻 (12) (ジャンプコミックスデラックス)
村上 もとか

集英社 2008-08-04
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これまた最近の作品ではないけど一応。
20世紀末の医療技術を持つ脳外科医が幕末にタイムスリップして、革新的な医療で当時の人々を献身的に治療していくモノ。
漂流モノとしての特色は薄いけど、持ちうる知識で現状を切り開いていくという展開はサバイバルモノと同種かな、と。
綿密な取材を元にベテラン作家が送るスーパージャンプの看板作品の一つで面白いです。

■「龍狼伝」作者:山原義人

龍狼伝 中原繚乱編 4 (4) (月刊マガジンコミックス)龍狼伝 中原繚乱編 4 (4) (月刊マガジンコミックス)
山原 義人

講談社 2008-11-17
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これまたタイムスリップモノで、三国志モノ。
母親が中国人の少年とその幼馴染みが突如飛行機の中で龍に飲まれ、過去にタイムスリップ。
そこで三国志の歴史を知る少年が軍師として、武人として成長していき、宿敵仲達と戦っていくモノ。
あまり漂流モノという匂いはないし、三国志としての特色も薄れてきた感が…


以上は私の観測範囲での話なのでまだあると思います。
もしくはこれから更に増える可能性もあるかも。
世界不況での危機感が面白さのスパイスになってるのかも知れませんねー