まんが電子書籍化計画1:私が漫画雑誌の自炊環境を整えた訳。


序:漫画雑誌は電子書籍化するが、単行本はしない

  • 単行本はコレクターアイテムとしての意味合いが強いので個人での電子書籍化は見送る。
  • 漫画雑誌は単行本に比べて嵩張るのと印刷も特別綺麗という訳でもないので実行する。
  • 単行本はeBookJapanがあるように今後出版社により電子書籍化され、流通に乗る可能性は充分にある。
  • 漫画雑誌のバックナンバーが電子書籍化され、流通に乗る可能性は低そうである。
  • そもそも漫画雑誌を保存しておく意味は単行本で修正されるからと云うのとそもそも単行本に収録されないと云う事態への対策。
  • 前者の場合を電撃大王を例に挙げるとよつばと!が顕著である。
  • 後者の場合を同じく電撃大王を例に挙げると海藍さんの作品で多々見受けられ、更に現在本誌連載中のモノですら怪しいという情報も得ている。
  • 他にも新人のデビュー作だと単行本出る前に業界を去ることも珍しくないし、エロ漫画だと特にそうだと言える。

破:電子書籍購入と自炊のコスト計算

  • もし漫画雑誌のバックナンバーが電子書籍化された場合でも自炊環境を整えるコストに見合うか考察する。
  • 推定電子書籍版漫画雑誌バックナンバー単価×(所持冊数+電子書籍化開始までの推定購入数)>自炊初期投資額
  • 基本的に趣味なので人件費は除外する。*1
  • 電気代もそんなに掛かる訳ではないので取りあえず除外する。
  • 推定電子書籍版漫画雑誌バックナンバー単価はeBookが発行時の値段とほぼ変わらないことからして600〜700円付近だと考えられる。*2
  • 自炊初期投資額はPCは予備機を流用することにして除外し、スキャナ(ScanSnap S1500):4万円、断裁機(PK-513L 26-106):3万円で7万円強の計算。*3
  • 漫画雑誌の数が110冊以上所持するか、将来的に購入する場合はペイ出来る計算となる。
  • ちなみに私は2004年からの電撃大王の約80冊、ヤングエースgood!アフタヌーンの創刊号から全てに加えてここ1,2年のOURs、RUSH、フラッパー等々を持っており現時点で200冊を超えており、更に毎月7〜8冊は購入しているので余裕でペイできる計算。



Q:業者サービスと自炊のコスト計算

  • BOOKSCANで代行する場合、1冊当たり700ページ前後あるので200〜300円必要。
  • 平均250円として計算したら自炊は288冊以上頼む場合でペイできる計算。
  • 実際は送料も負担する必要があり、その送料も体積が大きいのでそれなりに掛かるので依頼頻度によるが260冊ほどでペイできると考えられる。
  • 現時点の所持冊数では業者に頼んだ方が良いが、1年と経たずにペイできそうである。
  • そしてこの業者が事業を継続できるかも問題である。*4
  • 断裁機を買わずにキンコーズ等で断裁を頼むことができるがあいにく近所にない上に冊数から考えて判断した。



という訳で自炊環境を整えることに決定しました。
次回以降は具体的なノウハウ等々をご紹介できたらと思います。
気長にお待ち下さい。

*1:どうせスキャンさせてる間は漫画読んでるだろうし。

*2:個人的には半額くらいが妥当だと思うが、「少年サンデー for iPhone」は紙の1割り増しとむしろ高くなっている

*3:2010年6月現在だとAmazonで71899円

*4:iPad向け本の電子化…文芸家協会、抗議検討 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)