下手に小説大賞に応募するよりも「小説家になろう」で上位に食い込んだ方が食えそうな件について。

相野 仁[告知]
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この度、「ヒーロー文庫」より拙作ネクストライフが出版される事になりました。
発売日は5月31日、ネット予約は5月17日に開始です。
初版が新人としては異例の6万部だそうです。
通常は1、2万部だそうで、胃が……。

ネクストライフ 1 (ヒーロー文庫)
相野 仁
主婦の友社
売り上げランキング: 211

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ちょw 新人なのに初版が6万部ってwww
今だと電撃文庫の大賞受賞作でも厳しい数字じゃないっすかね、初版6万部ってwww


うわー、ヒーロー文庫さんマジ勇気あるわー
まぁ、他の作品から導き出した数字なんだろうけど、それにしたって凄い。ちなみに「ネクストライフ」は現在「小説家になろう」で累計ランキング8位です。
これはもう、下手に電撃文庫大賞とかに応募するよりも「小説家になろう」で人気取った方が良いんじゃなかろうか。
とはいえ、「小説家になろう」は人気ジャンルも偏ってるし、長い文章を月一で更新するより短い文章をほぼ日刊で更新した方が人気が出たりとかなり特殊なんですけどね。


ちなみにネクストライフはどんな作品かというとWeb版のあらすじを引用すると、

山田隆司は雪山で命を落とした──と思ったら、見知らぬ場所にいた。 どうも、ゲームの中の世界らしい。 その割には知らない事が多いけど……困惑しつつも、最強クラスだった能力を保有していた事に安堵し、何とかなるかと楽天的に捉えた。 高位の魔法使い、「賢者」マリウスとして今日も生きていく。 *書籍化決まりました。


というなろうテンプレのゲームに似た世界にチート転生なんですけど、どうやら書籍化で大幅に変更するみたいで書籍版のあらすじは、

山田隆司はネットゲーム「ファンタジー・アドベンチャー・オンライン」にはまっている高校生。
ある時、スキー部の合宿で向かった雪山で遭難してしまう。
彼が目を覚ますとそこは見覚えのない森の中だった。 困惑しつつ、状況を把握しようと周囲を見ますと、空には「ファンタジー・アドベンチャー・オンライン」と同じく、二つの太陽が浮かんでいた。
ここはゲームの世界なのか?
身に着けている物も、使える魔法もゲームと同じで、更に疑惑が強くなる。
そんな中、隆司は一人の少女と出会う。
彼女は森の中で、ゴブリンやオークと一緒に暮らしていた。
隆司は彼女らと一緒に生活するようになるが、ある日追手が現れて、穏やかな日々は終わりを告げる。
彼女らは一体何者なのか? 追手の目的とは?
平凡な少年だったはずの隆司の、異世界での冒険が始まる。


Web版からルート変更したみたいですけど、果たしてどんな内容になるのか。ぶっちゃけ普通のラノベ読みの人だと絶対に合わないと思うんですよね… 「竜殺しの過ごす日々」に近い文章力と言いましょうか。(オブラートに包んでいます)
ただ、Web版に人気が出た理由は途中から路線変更したのか文章力を落としたことによる独特のコメディ調になったからだと思うので、それが踏襲されたら面白くなるんじゃないかな! 多分!
まぁ、普通にラノベ読んでる人には同日発売の「ナイツ&マジック」2巻の方がオススメですけどね!



しかし流石に残弾数が少なくなってきた気がするんだけど…、ヒーロー文庫的には早く累計2位の「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」を書籍化したい事でしょう。作者がエタりたくないから渋ってるみたいだけど。
でもね! 累計ランキングには入らないけど面白い作品はあるんですよ! 最近はセカンドランキングっていうのもありますしね!
という訳で恒例のまだ書籍化されてない2013年5月時点でのオススメWeb小説を5つご紹介!

  • 勇者、或いは化物と呼ばれた少女
    • 作者:七沢またり
    • あらすじ:かつて魔王を倒した勇者が、ある日ある時、金を稼ぐために迷宮に潜ることになるんだけど勇者はちょっと壊れていて…
    • 死神を食べた少女」の作者がにんぽっぽ名義で昔書いていたドラクエ3パロをオリジナル作品としてリメイクしているのがこの作品です。「死神を食べた少女」と同じ世界でちょっと昔のエピソードに当たるんですけど、相変わらず主人公の少女は壊れています。魔王が倒れたのははるか昔で当時の魔法技術も廃れた中、一瞬で回復する魔法や魔封じの魔法まで使い、圧倒的な剣技で蹂躙する勇者さんマジぱないの。完結したらまたエンターブレインから書籍化されそうな予感。
  • イモータル×ソード
    • 作者:ストリンガー
    • あらすじ:愚直に「最強」を目指しながら20年以上芽が出なかった傭兵オルタ・バッカスが、ある時コツを掴んで遅々としながらも成長を始めるもある日迷宮で命を落としてしまう。でも、それが物語の始まりで…
    • 主人公がスケルトンという、初っ端から奇抜すぎる設定ですけど面白いです。他人を観察して考察して実践するという、戦闘のコツを掴んだ後にスケルトン化したので不眠不休で鍛錬できる上に、魔力も少ない縛りプレイなので技術もぐんぐん上昇するスケルトンさんマジぱないの。魔法や戦闘方法の描写も結構作りこまれていて面白いです。まぁ、第一章の最後で受肉しちゃうのでスケルトン萌えの人には第二章以降は蛇足かもしれませんが。書籍化するならエンターブレインかな。
  • World's End Online
    • 作者:yuki
    • あらすじ:VRMMORPG『World's End Online』で下半身直結厨を釣ることに腐心していたプロネカマのセシリア。ある日壮大な釣り宣言をしてゲーム内でからかっていたら突如世界が変容。ゲームに似た異世界アバターの姿で転移したセシリアは激昂した下半身直結厨から逃げることになり…
    • VRMMORPGと似た世界にプレイヤーが突如転移、という割とありきたりな設定ながら主人公がプロネカマで、転移先では性転換した絶世の美少女というのがかなり特異的。大きな冒険とかはないけど、ネカマということがしっかりと効いてくる展開は面白いです。TSモノとして面白いです! というかこの作者はTSモノばかり書かれているんですよね! 果ての世界でもオススメです。黒色火薬どころかニトロ合成するし。TSモノというかなりニッチな所までフォローするのがWeb小説の醍醐味だと思う訳ですよ!(マニア的発言
  • 異世界食堂
    • 作者:犬派店主
    • あらすじ:オフィス街の雑居ビルの地下一階にある洋食屋「ねこや」。どこにでもある普通の食堂なんだけど、定休日の土曜日は毎週特別な客が訪れる特別営業日。いつもの常連だったり初めての客だったりが訪れるその土曜日だけは「異世界食堂」として営業するのです。
    • 毎週土曜日にだけ、店の扉が異世界につながる洋食屋の淡々としながらも味わいのある営業日記。異世界の各地に7日に一度だけ現れる扉を経由して賢者が侍が陰陽師がお姫様が高司祭が騎士が商人がエルフが小人がリザードマンが異世界の料理を求めて訪れます。日本の洋食屋が出す何気ないメニューに感動する異世界の面々が面白いです。読んでるととてもお腹が空くのがネックでしょうか。(笑
  • 眼鏡とあまのじゃく
    • 作者:筏田かつら
    • あらすじ:地味で真面目な眼鏡な男子高校生、飯島靖貴。彼が派手目な美少女の天の邪鬼な北岡恵麻に親切心から声を掛けるも無視されたことから、しばらく疎遠に。しかし、三年生の夏の合宿で北岡を助けたことから徐々に二人の距離が縮まってきて…
    • 小説家になろうで連載している作品としては非常に地味なラブコメです。異能力とかそんなの全くなし。昨今のラノベどころか少女漫画でもこんだけベタなものはないんじゃないでしょうか。でも面白い。だからこそ、面白い。完結するまでかなりハラハラしながら読んでました。竹宮ゆゆこからアクとトゲを取った感じでしょうか。まぁ、お陰で地味になった感じが否めませんが、だからこそ誰でも楽しめる傑作になっています。


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